思考は果ての無い海


「たった一人。たった一人死ぬだけだ。一人・・・人が死んだところで世界は変わらない」
「それはどうだろうか。人一人死ぬだけで、その人に関わった人全ての人の人生が少しずつ変わっていって、いつか大きな変化になるよ。その変化を皆が変化と思わないだけで、本当は人一人の命は沢山の変化を地球に残しているんだよ」
「・・・俺が死んでも・・・世界は変わるのか?」
「そうだね。君が死ねば、少なくとも僕の人生が大きく変わる」
「・・・・」
「君が死ねば、僕は悲しくて悲しくて涙を沢山流すだろう。そして、君とこれからも友達だと思っていた気持ちにポッカリと穴が開いて、もう、本当にどうしようもないくらい泣くだろう。しかし、それは君が生きていてくれれば起こらないことで、僕は泣きたくないし君を失いたくないから・・・死んでもらったら困るよ」
「・・・言ってて恥ずかしくないか?」
「ん?あはは、そんなことないよ。僕の本当に思ったことだよ」
「・・・そうか」
「んー・・・じゃあさ、君は僕が死んだらどうするの?」
「・・・俺?俺は・・・・泣く」
「ふふっ。泣くの?君の泣き顔、見てみたいな」
「お前が死んだ時しか泣かねぇからお前は見れねぇよ」
「えー、そうなの?!それは嬉しいなー」
「はぁ?」
「だってさ、僕のことで君が涙を流してくれるなんて嬉しいじゃない」
「意味わかんねぇ」
「だからね、僕は君が僕の為に泣いてくれるって言ったのが嬉しかったんだよ」
「それは分かってる」
「んー?じゃあ何がわからないの?君こそ意味不だよー」
「うるせぇ」
「あはは。やっぱり僕は君と友達・・・いや、親友で良かったよ」
「・・・・・」
「ホント・・・・良かった。ありがとうね?」
「・・・何だよいきなり」
「ううん。何でもないよwホントに感謝してるだけ」
「俺の傍から居なくなるなよ?」
「えー?何聞こえないー」
「もう言わね」
「いたっ!殴らないでよー!もー、プンプン!」
「はぁ」
「溜め息つかれたー;」


「お前はさ、死についてどう思うよ?」
「僕は・・・」
「・・・・」
「自分の知らない終着駅。かな。うーん・・・難しいなぁ。でも、死なんてどんなものか知らないし、それはきっとこれからもずっと分からないまま・・・。死後の世界が本当にあるかは死んでみないとわからないけど死んじゃったら喋れないしね」
「・・・そうだけどよ」
「えいっ!」
「ぃてっ!デコ叩くな!!」
「あははー。叩いてないよー?手が当たっちゃっただけw」
「嘘だ。『えいっ』って言っただろ」
「何のことー?」
「アホ」
「えへ。・・・・じゃなくて。取り敢えず果ての無い事は考えない方が気が楽だよ?考えれば考えるほど辛くなってっちゃうから。でも考える事は良い事だよね。考えて、『これは果てしないことだ』とわかったら止めれば良いんだよ。自分でそう思ったってことは、今の時点でその問いの答えは存在しないことを意味しているからね」
「お前さ、よく喋るな」
「それは相手が君だからさ。それに、君こそ学校に居る時よりよく喋るじゃないか」
「・・・五月蝿ぇ」
「あははっ。そういうのをね、人は『バケツ』って言うんだよー?」
「それを言うなら『墓穴』だろがっ」
「いたたっ・・・・;・・・ねぇ、僕たちってお笑いコンビ組めそうだよねー」
「は?」
「僕がボケで、君がツッコミ」
「俺はつっこまんぞ」
「いっつもつっこんでるじゃないかー(笑」
「・・・」
「何かさ、君って一回は「・・・」っていう台詞(?)あるよね」
「そんなん知るかよ」
「あはは」


「・・・ねぇ、僕らはホント、ちっぽけだね」
「・・・あぁ。小さすぎるくらいだ」
「こんなちっぽけな僕らでも、沢山集まれば地球にとって大きな存在になるね」
「お前が沢山居たら疲れるだろが」
「あははっ。そういう意味じゃないよ。あ、もしかして君は天然かい?そっか、じゃあ僕がツッコミで君がボケだね。担当が嫌だったんなら言ってくれればいいのにぃ」
「・・呆れて言葉もねぇよ」









fin



*あとがき*
日記で長々と書いたものです。
自分の中にもう一人の自分を想定して、会話をするのは良い事らしい。実際、カウンセラーさんもやったりするんだってさ。
まぁ、これは授業で聞いた話ですけどね。
で、これは自分の心の中で自問自答したものです。何だかちょっと微妙ですね(黙れ)・・・・。
(日記2005年2月2日・2月6日・2月7日・2月8日)









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