マボロシ




夢の中ではどうにでもなる。

どんなに苦しくてもそれは現実ではない。


現実は甘くない。

何時か滅びると判っていても守りたくて足掻く。

結果はもう見えているというのに、未だ尚願う。

“戻って”と。




水面下で起こる惨劇。

水面上で起こる戦争。


総てが夢だったならと何度も思う。

総てが嘘だったならと何度も願う。


もう戻らないと判っていても、

もう何をしても無駄だと判っていても、

私は足掻く。


私は“戻って”ほしいとそれでも願うから。

例え戻らぬとしても、最低限の衝撃で済むように。


夢は幻。




無情な終焉は音も立てずに忍び寄り

遥かな希望は霧の中に

果てしない想いは夢の中に。


夢は幻。

想いも幻。


歯車の軋む音も

塔が崩れる音も

人の声さえも

総ては幻。


それでも消えぬ願いは、未だ私が願っているから。






そして、

私さえも、

幻。











fin



*あとがき*
何が何だか・・・。。
日記で書いたモノだから、話の筋(?)が通ってないですねぇ。。
取り敢えず、無理だと分かっていても、あたしは足掻いちゃうのですょ。あはは。
(日記2005年3月22日)










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